施設・団体でウィッシュリストをAmazonほしいものリストで運用するための導入ステップ

Amazonほしいものリストを事業として公開することで、より分かりやすい寄付者体験を

「必要のないものを寄付・寄贈でいただいても、ちょっと困ってしまう・・・」という施設・団体の方、「調達に掛ける時間と労力がたいへんで、希望物品の内部稟議に疲弊してしまっている・・・」という現場スタッフの方など。一方、「入院・入所している人にギフトをとどけたい」というアイデアをお持ちの方におすすめです。

ウィッシュリストの趣旨説明

仕組みは至ってシンプル。ウィッシュリストをAmazonで公開し、寄付者は購入したものの贈り先を施設・団体にしていただくだけ。こうすることで、下記のように施設での受け入れに懸念の残るものを避けることができます。
○使い古しで衛生面に不安の残る物品(粘土なども含む)
○アレルギー要因となる物品(ゴム風船など)
○誤飲の恐れのある細かい玩具(ビーズ類、小さいブロック類、プラモデル類など)

○アレルギー要因となる素材(ゴム風船など)

○鋭利なもの(はさみ、ヒーロー物で戦う武器、剣など)

○感染対策の観点からアルコール消毒の難しい素材(木製、布製のぬいぐるみなど)

特に、昨今のCOVID-19下におけるウィッシュリストでは、上記のようなところをクリアしつつ、現場のニーズに即した物品を希望・それを送り届ける――ということが、実現できます。

なお、設定でamazonだけでなく、楽天など他サイトの希望物品についても掲載することが可能です(Amazon.co.jp ヘルプ: 他サイトの商品をほしい物リストに追加する)

贈る際には、メッセージやギフトラッピングもできる。クリスマスシーズンに合わせることで、“誰かが誰かの サンタクロース”になれる企画だと思う。誰でも、入院する子どもたちのサンタクロースになれる――そんな企画だとも言えるでしょう。

ニーズ調査・分析/ウィッシュリスト組成の方針定義

何が求められているのか、そして「何故」「何のために」「どのように」使われるのか?を一般の方々向けに説明するため、Webアンケート(Googleフォーム)での調査を実施しました。このとき、全職種に声を掛け、「何故」「何のために」「どのように」使われるのか?をフォーム回答という形式で公募すると良い。設問内容の例は下記のとおりです。

■何が欲しいですか/何があるべきだと思われますか?
■それは何故ですか?
■どのように現場で使われますか?そして、どのような目標・成果が見込めますか?

■どのようなところで使われますか?(外来/入院病棟/退院支援・退院後のフォローなど…選択式設問)

■amazon(若しくは、その他通販サイト)のURLリンクを併せて御教示下さい

特に「どのような目標・成果が見込めますか?」という問いへの答えとしては、治療目標や介入による効果、ソーシャルインパクトなど専門職・事業体ならではのフレーズが入ってくると尚良いと考えます。

ウィッシュリストの選定・情報公開

こうしてあつまったニーズを分析・このようなウィッシュリストの選定基準の枠組みから、ウィッシュリスト組成の方針を定義する。図のケースでは、入院中に使用されるもので、かつ間接的な医療(癒し)・患者の療養環境の向上/きょうだい支援・家族支援につながるものを優先的に選定する方針を採りました。

なお、初回はあくまでテスト的な取り組みということで、実施を踏まえて内外の意見・感想からさらなる企画につながるようにふりかえりをすることが前提となります。

これらの調査・分析、そして内部での検討を基に定まったウィッシュリスト組成の方針を踏まえて、実際のリスト作成となります。

報告・ふりかえり・ウィッシュリスト組成の方針定義

寄贈された物品の紹介と御礼と共に、専門職の存在とその仕事内容、目指しているビジョンを併せて情報公開することが望ましいと考えます。

医療施設は、そもそも地域のなかでも“何か起きなければ”おとずれることのない場所。「顔の見える」PRを通して、これからのつながりを醸成することが求められていると言えるでしょう。

じっさいに寄付された方からは「分かりやすい」「素敵です」「じゃあ自分も、って思えるぐらいの手軽さが良かった」という声を戴いてきました。事実、お金の寄付よりも実体が目に見えるモノであるため、より手ざわり感ある取り組みであると考えられます。

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